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61.月夜にあそぶ [星空への招待]

 7月28日(水)、全国的に部分月食が見られました。観測されましたか?
蒸し暑い夜でしたが地域によっては雲に隠され、見損ねた方もいるようです。月食は月が地球の影に入る現象ですから、わざわざ星のよく見える浄土平のような場所に出かけなくても、街なかで問題なく観測できます。「満月」を望遠鏡で見るとすごいんだろうな、と期待して天文台などにやってくる子ども達も多いようですが、満月は眩しすぎるうえクレーターも(文字どおり)影を潜め、のっぺらぼうで観測には適しません。半月くらいの月がクレーターを見るには一番です。それこそ大迫力、スゴイ見え方ですよ。
 その満月の前夜、浄土平に遊びに行く機会がありました。西の地平線に金星が沈み、東から斜めに、月明かりが煌々と地上を照らし出しています。大型バス2台分の子ども達がぞろぞろと天文台に入っていくのが見えました。一方、ヘッドランプを灯した登山者が一人、一切経山から下りてきます。こんな時間に……
 わたしも吾妻小富士に登ってみることにしました。月明で足元は十分見えます。この日の浄土平は強風でした。蓬莱山の方角から絶え間なく吹きつけ、登りきったところでは息もできないくらいの強風です。田部井淳子さんのエッセイにあった一節(情報誌「浄土平・裏磐梯」P.7)を思い出しましたが、今夜は天の川も星空も月が明るすぎて見えません。こんな日は天文ファンの観測もたいていはお休みです。
そのかわり小富士の火口に落ちる影はまさに地上のクレーターで、自分の影も伸びて、強風にあおられながら不思議な光景を体験することができました。街の夜景は地上の天の川のようで……

 

浄土平にゅ~す」No.9(1999年8月1日発行)より 


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