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48.イリジウムにご用心 [星空への招待]

 8月に入ってようやく梅雨が明けましたが、いまいちはっきりしない天気が続いています。上高地はこのまま夏を実感できないまま、次の季節を迎えるのでしょうか。異常気象で季節の進行が早いといわれる今年ですが、その点、星空は暦どおり、正確です。
 曇ったり雨に降られたりしてはお手上げですが、今年も“流星の夏”が訪れます。いちばんの見モノは、12~13日が活勣のピークとなるペルセウス座流星群で、1時間あたり50個くらい流れるとされています。ただし、この数字は好条件下で、全天を1個も見逃さず観測した場合ということですので、一人で50個全部が見られると早合点してはいけません。何人かで観察していると、よそ見をしていて見逃す人が必ずいるでしょう…。ほぼ一晩中見ることができますが、今年は月齢20の下弦前の月が午後10時(上高地ではもっと遅い)ころ顔を出し、星空が明るくなってしまいますので、小さな流星は見辛いかもしれません。
 観測の際、いつも気に掛かるのが“どこに流れるのか”という問題だろうと思います。それが分かっているのなら、見るにも、写真を撮るにも苦労しなくて済むわけですが、流星群で分かっているのは、その星座に出口(輻射点という)があり、そこから四方に飛び出してくるように見えるということで、どの地点で光るかは個々の流星により、南で見えたり東で見えたり様々ですので、どちらの方角、と特定することはできません。流星とは地球大気のなかで宇宙のチリが発光する現象だから、(真上のほうより)大気の層が厚い低空の地平線に近いほうが見えやすい、と聞いたことはありますが、どうでしょう?
 ところで最近、驚くほど明るい流れ星を見た!!と早計には喜べない状況になってきました。関心のある力は耳にしたことがあるはずですが、世界中どこからでも携帯電話がかけられるシステムとして開発されたイリジウム衛星というのが、地上高度750kmに6つの軌道(1つの軌道につき11個+予備の衛星1個)で等間隔に配備されつつあり、衛星は13×4mの太陽電池パネルを搭載しているので、それが太陽光を反射し、条件によっては金星なみの-4等級に輝いて見えるそうです。

 地球のまわりを飛び回る人工衛星たちもあまり数が多くなると、夏の夜、まとわりついてくる「蚊」を連想させ、追い払いたくなってしまうのは私だけでしょうか?

 

 

「マガモ新聞」(1998年8月、上高地ビジターセンター発行)より


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