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27.ねこの星座 [星空への招待]

 人にはネコ派とイヌ派がいるという話がありますが、あなた自身はどちら派でしょう。単独行動を好むかそうでないか、など一般的に両者の性質は好対照とされますが、どちらのファンも多く、人気は二分されているようです。おとぎ話ではネズミに騙され、“十二支”に入れてもらえなかった可哀そうなネコも、88ある星座の1つには加えられています。ネズミ座というのはありませんので、ネコファンとしては面目躍如?!の格好でしょうか。ただ、「やまねこ座」というおおぐま座とぎょしゃ座の間にある、ほとんどの人は見落としそうな脇役ですが…。全天一明るいシリウスや、プロキオンをもつ冬の大犬座・小犬座と比較してしまうと、冴えないな~と感じるかも知れません。

 

 上高地に、野生動物との出会いを楽しみにいらしている方は多いと思います。
 下界ではめったにお目にかかれない野鳥や、ネズミ、サル、カモシカ、アナグマ、オコジョetc、探している時にはなかなか見つからないものですが、こちらが予期していない場面でばったり遭遇するという体験は、多くの方がお持ちではないでしょうか。
 身近に動物が存在する環境は私たちの心を和ませてくれます。ただし、下界ではポピュラーな動物、たとえばイヌやネコは、上高地にはいません。正確に言えば、野生の状態では生息していません、と言うべきでしょうか。実のところ、上高地で働く従業員さんのペットとして連れてこられている、本来はいない動物たちがあちこちに飼われているようですし、お客さんがペットのイヌを連れて散策なさっている光景はよく見かけます。
 ちなみに私個人も、イヌ派ネコ派両方の肩を持つわけではないですが、十二支で言えばイヌ年の生まれで、性質としてはネコ型に近く、ペットにはネズミの仲間を飼っているという上高地住民の一人です。
 私も動物は好きですし、そのペットをかわいいとも思うのですが、上高地を利用する際のルールとしては「ペットは極力持ち込まないでほしい」とお願いしています。家族の一員的存在である場合もあって“絶対にダメ”とは言えませんが、非常にデリケートな生態系のなかにそうした動物が入り込むことは相当な脅威を与え、自然のバランスを崩しかねません。そう考えていくと、私たち人間が自然にいちばん大きな影響を及ぼしていることは間違いないわけで、ますます自律した行動が求められている気がします。

 

 

「マガモ新聞」No.148(1997年5月19日、上高地ビジターセンター発行)より


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